理工学研究科

佐賀大学 大学院理工学研究科 連携大学院の紹介

理工学研究科

連携大学院の紹介

連携大学院

発足の経緯と趣旨

地方の新制大学が連合大学院方式、総合大学院方式などのアイディアを実現すべく先陣争いを繰り広げる中、本学では平成3年4月に大学院工学系研究科が設置され博士後期課程が発足しました。新しい連携のあり方として他省庁の研究機関と連携する連携大学院方式はこのような気運の下、平成7年4月に通商産業省工業技術院九州工業技術研究所(当時、九工研)との連携により全国で4番目の早さで発足しました。「プロジェクト研究」チームを結成し、共同で研究に当たり、それら研究成果は博士後期課程の講義の1つとして「特定プロジェクトセミナー」で公開するといった、他大学とは異なる独自の方式は文科省に高く評価されました。本学履修案内にも「複数の教員グループが一定期間、専攻や大講座の枠を超えて組織して研究に従事する」ことが明記されました。本学で研究実績のある機能材料分野の研究スタッフに加え、構造用材料の分野に造詣の深い九工研の研究陣による、本学工学系大学院の材料研究の一段の拡充を図ることが発足の趣旨であり、また本学と基礎的学術色彩の濃い研究と応用的研究の指向性が強い九工研の研究が有機的に融合され、特徴ある研究が行われることが期待されました。当時、4名の併任教授と2名の併任助教授が博士後期課程の研究スタッフとして加わることで開始し、「先進機能材料の開発」と銘打った特定プロジェクト研究チームを元に、「セラミックスおよびセラミックス系複合構造材料」及び「ホストーゲスト化合物の機能制御」の研究チームが組織されました。その後、両組織の改組に伴い、本学は大学院理工学研究科(博士後期課程は工学系研究科)となり、九工研は国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)となり、連携大学院もその形を少しずつ変えて運営されています。

本学の大学院生は産総研の協力教員の指導を仰ぎ、産総研の設備を利用して研究を推進することができます。また、共同研究を行っている本学教員の指導を仰ぐことや本学の実験設備を利用することも可能です。

産総研の協力教員(客員教授)

・平井 寿敏
・野中 一洋
・大庭 英樹
・松田 直樹

活動内容

○講義

1)構造材料技術特論
本講義では、まず、増殖、代謝、運動、自己複製などの生物特有の様々な生命現象に関与するアミノ酸、タンパク質、糖質、脂質、ヌクレオチド、及び核酸等の、生体分子について、化学的、および物理的性質を基本から正しく理解させる。また、機能性分子を作成する意義を理解させる。さらに、機能性分子を用いて生命現象を制御する目的を理解させる。併せて、生体分子に異なる分子を結合させることにより、新たな機能を持つ機能性分子を作成することが可能であることから、機能性分子の設計と応用についての現状をいくつかの実例を挙げて紹介する。

2)機能材料技術特論
材料が機能性を生じるメカニズムは多種多様であり,例えば,分子としての性質に加え,分子が決まった立体構造を持ったり 集合して高次構造を持つことによるもの,さらには量子論的性質などがあり,さらには複合的な要因によるものもある。本講義では,これらを整理しつつ機能性について説明するとともに,複合して発する機能や要因間の比較による「横串」視点 の説明,このような材料を生産するために必要な工程と反応器の設計への展開などについても併せて説明する。

3)ナノ物質技術特論
近年一つの大きなキーワードになっている”ナノテクノロジー”を支えているナノ物質の分類(無機,金属,有機,ハイブリッド等)を行い合成・製造に関する作製技術とこれらの物質群の構造と機能の相関性を整理して理解する。またこれらの物質群の構造と機能を知る方法である測定手法に関しても整理して理解する。更にナノ物質ではバルクとしての応用と同時に界面・表面に固定化する,あるいはナノ物質を原料としてナノ薄膜を作成し特異な機能を引出し,デバイス作製を行っている例が多いことから,それらに関しても整理し修得する。

○連携大学院セミナー

毎年の「プロジェクト研究」の成果発表、および関連する研究者による講演会の場として、本学と産総研九州センターで毎年1月下旬に相互にセミナーを開催し、交流を行っています。2020年度で第23回となります。

連携大学院